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「コロナ自宅療養者へのICTを活用した医療支援の取り組み」当日ご質問への回答 その①

緊急企画 医介連・オン健会共同主催WEBセミナー「コロナ自宅療養者へのICTを活用した医療支援の取り組み」

当日ご質問及び演者からの回答をご紹介させていただきます。

【守山先生 へのご質問】

Q①:市の保健所と県の健康観察センターの連携が課題でとなっております。入院調整センターは京都市の管轄ですか?京都府ですか?

A:京都府の管轄です。 ここが、大きいです。 入院先の調整、入院後の、重症度に応じた転院なども、全て京都府の入院コントロールセンターが一括して指示、コントロールします。 僕たちだけでなく、病院の医師も自分たちで時間かけて転院先は探しません。このシステムは画期的です。 山畑佳篤先生の、アイデアで、超早期から立ち上げしてます。 ダイヤモンドプリンセスで実際に最前線でコロナを見てきて、地域に帰ってからこのシステムをすぐに提案されました。今となっては、先見の明しかありません。 この部分も、チーム医療の一つとして行政サイドとタッグを心から組める、一つの要因になります。

Q②:抗体カクテル療法の優先順位の決め方や、短期入院投与はどのようなルールで実施されていますか?

A:あくまで早期、効果がある、、また自宅から出られない人のピックアップが、最優先になると思います。 少なくともまだ症例が京都ではありませんが、そのように動こうと、皆で相談しています。(基本は入院での治療ですので、、)

Q ③:D-dimerやエコーは在宅のコロナ患者でどのような方にされていますか?エコーは時間がかかり、患者宅にいる時間が長くなると思いますがいかがでしょうか?

A:下肢の疼痛,腫脹などを全例、目視問診でチェックするようにしております。疑わしい症例をピックアップして、エコーはポータブルで下肢の血栓チェックに使用しております。(時間短縮で、すぐにできますのでピックアップしてやっております。エコーの意義はここにあります。一部肺エコーの話も出ておりますが、その辺りはまだ本格的にはやっておりません)Ddaimerは、初回採血から、測定しておりますが、上がる症例は結構上がるので、解除後に再度必要な症例は血栓チェックなどをもう少し詳しい検査ができる場所に医療機関に紹介状作成などして、継続チェックアップまでコーディネートしております。

Q④:デルタ株の流行期とそれ以前で、自宅療養者の症状の進展に違いはありますでしょうか。

A:圧倒的に、若い方の感染が多くなっています。 新しい株が出れば出るほど強くなっている印象ですので、第六波は必ず来る、というイメージで動いています。 この辺りは、インフルエンザと違って、新しい株は弱い、と言うことがいままで無いので、恐ろしい部分です。。

Q⑤:従事した方々の感染は如何でしょうか?軽症の方々のフォローは如何でしょうか?

A:従事したメンバーは感染したものもおります。が、数が少なすぎて、本当に現場でうつったのか、、??というレベルです。 軽症の方で、種々の理由で(本当に様々です。お子さんの理由、親の介護の理由、認知症の理由、中にはどうしてもペットがほっておけない、などもありました)自宅療養の方は、最短で解除まで持っていき、解除まで24時間対応で責任を医療機関側でもちます。解除も自分たちで行い、解除後のその月の何かあった時のフォロー、もしくはかかりつけ医院への初回外来までは自分たちの責任でやります。 (日報は行政に上げますが、何かあった時のファーストコールは保健所ではなく、介入中は僕たちのチーム、になります。これをする事で、保健所の業務軽減に繋がります。)

Q⑥:本来は入院した方が良い患者さんも自宅療養されていますが、これはさすがに入院させた方が良いとかはどのように考えられれているのですか?

A:基本は京都ではコロナは入院ですので、既に保健所などから山のように勧告受けても、様々な理由で自宅療養を希望されているかたが、僕たちのチームにオファーがきます。(感染極期は別です。とにかくこの時が一番忙しいです。断ると後が無いので、必死です。) もう一度自宅で内容聞き取りして、入院していただける場合もあります。命の危険レベルに入った場合は、何がなんでも入院してもらいますが、電話やオンラインで話をするより、自宅でしっかり話をした方が断然いうことを聞いてくれます。 訪問看護師との連携が大事ですが、どのような部分を訪問看護に依頼されていますか? →一般的な、訪問看護ができる範囲は、感染の危険性に応じてまず医師が訪問して注意点をピックアップして、全てお願いします。採血もしてもらいます。 コロナで食欲不振が問題になっている患者が多いですが、管理栄養士による介入によりどのようなものが食べやすいということがわかりましたか? →栄養介入は時間がかかりますので、この部分の代理がお願いできるのが大きいと思います。 あくまで、ここは症例をピックアップしてのお願い介入になります。

Q7:素晴らしい取り組みに胸熱です。

A:ありがとうございます! なんでも東京が一番早いので、少なくとも背中が、見えるくらいは関西も頑張ろうといって、皆で頑張ります!

【三浦先生へのご質問】

Q ①:高齢者のご利用状況はいかがでしょうか?デジタルデバイドの解消が必要な気も致します。

A:基本的には重症化のリスクのある方は除外しています。よって、高齢者は入ることが少ないです。ガラケーの方は参加できません

Q ②:オンライン診療後の処方薬については郵送でしょうか? A:その日のうちに配達

Q ③:場所は問わない、ということは、クリニック以外の場所で診療してもいいのでしょうか。A:往診の車内など