お知らせ
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第15回全国大会 第二部・座談会 コロナに罹って気づいたオンライン診療の価値抄録

第15回全国大会(Webライブ配信) 「コロナ禍での地域医療ICTの活用と今後の可能性」

・座談会「コロナに罹って気づいたオンライン診療の価値」
ファシリテーター:小倉佳浩(医介連常務理事)  

かかりつけ医:山下巌(医介連副会長、山下診療所理事長)× 患者:牧野誠 (マスコミ関係)の抄録
    

「コロナ禍は今までの机上の医療常識を覆した。
2020年、SARS-Cov2の襲来とともに社会はオンラインで医療に繋がることを求めるようになり、時限的な対応としてオンライン診療に課されていた縛りが解放された。2021年の第4波・第5波では、大阪や東京といった大都市で自宅療養者が1万人を越える事態となり、患者と繋がる生命線としてオンライン診療を行政や医師会が積極的に活用するようになってきた。
今回対談する牧野氏がCOVID-19に罹患したのは2020年4月10日の前後、第1波が起きてまさに制度変更が実施された時期であった。牧野氏は自身が受診することで周囲に感染を広げてしまうことを懸念して自らオンライン診療を選んだ。当時は保健所もPCR検査体制も不十分であり、かつCOVID-19に対する医学的な知見も少ない状態だったため、医師も患者も双方が手探りの中で10日間にわたって4回のオンライン診療が実施された。結果的に第5波と似た入院できない状況の中で、オンライン診療を用いた健康観察・支援・医療を行う形となった。
COVID-19に罹患した患者側からみて、オンライン診療がどう映り、どう受け止められたのか。それを検証するために医介連ではインタビューを行い2020年8月にHPにアップした。https://ikairen.net/【事例取材。今回、受診者の牧野氏と医療者の山下が対談する形で当時を振り返り、オンライン診療で感じたこと、そこから見えたもの、さらには対面診療との使い分けなどを語ります。今後の自宅療養者へのオンライン診療にも資する対談になることを期待します。」